「首都直下型…都心道路は“難民”であふれ返る!ここが危険ルートだ」
という記事で、
もしもの時、安全にわが家にたどり着くにはどうすればいいのか。内閣府が作成した防災マップを元に“群衆渋滞”が発生しそうな危険ゾーンを検証し、帰宅難民にならないための心得を伝授する。とありました。
興味を惹かれたので、この記事を読んだ後、群集渋滞について内閣府の元資料もあたってみます。
記事から一部引用すると……
先の震災時、首都圏の帰宅困難者は515万人に達したという。予想される直下型が実際に起きれば、この数を超えてくるのは間違いないが、内閣府では23区内で満員電車と同じ状態になるAランクのエリアを35カ所とみている。そして、「家族と連絡が取れないなど特別な事情がない限り、被災後はすぐに行動を起こさない方がいい」といった話につながります。
(中略)
地震に伴って発生する二次災害によっても混雑は助長される。
「迷路のように生活道路が入り組む世田谷区の住宅街、アパートや木造家屋が密集する中野区の野方などは、大規模火災の危険があります。このような地域でも人でごった返す可能性が高く、注意が必要です」(東京都の防災担当者)
しかし、首都直下型地震で家族と連絡が取れるケースの方が稀なのでは、という気もしますね。
さて、では内閣府の元の情報をあたってみましょう。
中央防災会議 「首都直下地震避難対策等専門調査会」のページには
これらのシミュレーション資料が多数公開さています。
帰宅行動シミュレーション結果の概要はこちらで、
もう少し詳しい資料はこちらにあります。
たとえば、
混雑度が6人/㎡以上になった場合にそのリンクへは他からそれ以上人が入れないという論理を適用することを検討したが、同じ道路上に両方向から群集が集まった場合、ラグビーのスクラムを組んだような状態となって、両者の動きがその道路上で完全にストップしてしまうといった問題がシミュレーション上生じることが確認された。
という説明と共に
という図が示されています。
これを見ると満員電車状態の道の危険度を実感できるのではないでしょうか。
このそばで火事なんて考えたくないですね。
なお、内閣府のページには他にも多数資料があるので、
今後も地震タイムズでは内容を噛み砕いて紹介していく予定です。
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